漂流人間とクリスマス

見当違いでございます。

「ステレオjct」 愛されるよりも愛したいマジで?

「ステレオjct」読了!終始楽しかった!

コタニ夕多さんの小説もっと読みたいなぁ~

以下ネタバレ含む感想というより萌え語り。一人おおはしゃぎ。

 

 

 


読みやすいし続きが気になって2日で読めた。

ひたすら会話が続く文章の面白さよ


1章の謎めいた展開からの素敵な男男オチ
ガンガンフラグを折りまくるハジメちゃんが最終的にネトゲでしか交流のないのに勝手に偶像作り出して敬愛しまくっていた可愛い系(妄想)の名無し様に逢う場面が思いっきり不穏な雰囲気醸し出していてイイ!

しかも名無し様はチャラ男だった。僕っ子ニート高2病せくらんかわいいよせくらん

ハジメちゃんはずっと僕っ子可愛い愛され名無し様を思い描いていたみたいだったけど

腐女子の私は名無し様ずっと男だと思って読んでいたので男だと発覚した場面のドラマろまんちっく♡なノリに最高に興奮した~!

名無し様ことせくらんとハジメちゃんの罵り愛♡萌え~。萌えまくった。作者の手のひらの上で踊らされている感ありあり。私どんどん踊りますわ!ていうか踊らせてください(土下座)な気持ちで読んでいた。

1章でゆらちゃんが「誰かやなにかを心から愛したいという自分の内なる情熱は、
人に愛されることなんかでは代替が利かない」っていうのがこの小説の中で出てくる生きるとか愛するとかについて悶々と悩む子たちの回答になっている気がする。

このセリフをちょい役で終わってしまうゆらちゃんが言っているのがいいね。出番少ない子たちもみんなキャラ濃くて楽しいんだよなぁ。スピンオフ読みたい。

1章の(腐女子的には)萌え萌え展開からの2章は腐女子のシズエとネトゲ上で名無し様と崇められるようになる前のせくらんとの会話劇。腐女子をちくちく刺してくる~

ネット上で(しかもネットでは性別逆転で)駆け落ちしたシズエとせくらん面白すぎだろ!

腐女子ってなんなのから処女性ってなんなのに発展し挙句の果てに愛とは普通に生きるとは?とどんどん会話内容が壮大になっていくかと思いきや最後はせくらんとシズエちゃんのいちゃらぶ(死語)

1章の時点で長文会話すげー!だったのに2章はさらにそれを凌ぐ会話会話アンド会話。そしてやはりせくらんは萌えキャラであった。お友達(ハジメちゃん)できたとはしゃぐせくらんかわいいよせくらん♡

3章は1章(1年前)と2章(2年前)の過去編を踏まえてとうとう現代編

もっと続き読みたかった~せくらんの運転手兼料理人にされるハジメちゃんはやはりなんだかんだで名無し様大好きっ子。

せくらんとハジメちゃんのカップリング談義があったけど、私はこの2人百合っぽくて左右すごく悩む・・・ハジせくかなぁ~。表記に関してはハジナナがかわいいのではないでしょうか?

これから先も生きていかなきゃいけないんだよエンドは希望があっていいですね

明るい終わり方だ。

 私的ステレオjctで三大面白かったよ会話

1・秋葉原ネトゲーマーなメイドさんゆめのの村上春樹愛語り。

純粋な村上春樹愛読者を軽率に「ハルキスト」なんていかにも村上春樹読んでなさそうな人が考えた名前で呼ぶとこうなるぞ!

 

2・名無し様(せくらん)とハジメちゃんリアルで初✩対面。ミーツなう。

さんざん敬愛していた名無し様といざ出会ったら嫌味が止まらないハジメちゃん。ツンデレと解釈いたしましょう。実は美文字のせくらん。

 

3・せくらんとハジメちゃんの人生談義

2人のひっそりとした人生談義と明るい終わり。気持ちよく読み終えることができた。

 

3章まで読み終えると1章がまた読みたくなるな。繰り返し楽しめそう。

 

 

ステレオjct (講談社BOX)

ステレオjct (講談社BOX)

 

 

表紙シンプルで素敵。行間にちょいちょい出てくるアイコン的イラストも良い。