漂流人間とクリスマス

見当違いでございます。

二郎好きだなと映画「パラサイト 半地下の家族」と「ジョーカー」の感想

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す(挨拶)

桃井です。

1月28日、リアルコーヒーツイッターアカウントが「奈津川サーガ続き書く気ある」とリプライをしていました。

続編が一郎主人公だったら、現代時間軸で二郎が一郎に捕まる可能性あって怖い。でも本当に続編出たら嬉しさで精神壊れる!と今からそわそわして落ち着かなかったけど「15年前にも続編書くって話あってまだ出てないよ」ってレスを5ちゃんねるで見て多少冷静になりました。

 

 ※以下、パラサイトとジョーカーのネタバレあり感想です!脈絡、無。

 

・2020/1/29 「パラサイト 半地下の家族」を観ました。

要素多ッ映画なんですけど、ごちゃごちゃなわけではなく飽きない作りとしての要素多ッでした。金持ち家族+半地下家族+地下家族で結構登場人物多いのにキャラ立ちまくっててすごいのでBLEACH世界で全員死神だったら大活躍してそう。ギジョン久保帯人先生作画で見たい。

豪邸も半地下も町も全部セットだって知って世界観の作りこみえぐい。豪邸の嫌味なくらい広い庭、前半は金持ちの象徴空間になってるけど後半不穏パートになるとあの広々スペースが大活躍していました。暴れるにもってこいの広さ本当皮肉。

ギジョンが死ぬのは大きい代償で、片腕持ってかれるくらいにしてくれんかな~と地下おじグンセ大暴れ場面観てました。もちろんそんなに甘くないのでした。グンセに刺されても反抗的な態度を残したギジョンのブレなさ推せる。

ギウはで石でぶん殴られても一命取り留めてるの、あの石の重たさを知っていたから的なファンタジー解釈したんですけどどうなんですかね。石は身体に張り付いた生まれ持った環境の重たさでそれで殺されることももちろんあり得るんですけど、あれを抱えたまんま生きていく描写があったので納得の生存ルート。ギウ金持ちルート(架空)のハグのふんわりとした現実感のなさが現実を突きつけてきてしんどかったです。

起承転結の結がさっぱりしていて暴力的な転の余韻に浸れました。ギウ視点で多く語るだけはなくしかしモールス信号……「モールス信号がちかちかするの結構初期段階から描写されてたよ~」と桃井母に言われました。細かいところ見るとより怖くて最高ムービーのようです。

私は「一時心を通わせたり、協力関係にあったりしたけど現在は会うこともないのでした。でもあの時間はあったんだ」みたいな関係性が好きです(ヒプノシスマイクのフリングポッセにはぜひそういう関係になってほしい)。しかし、今回の場合って関係性のメインが家族なので私の好きな一時的な関係性とは違って、親が子にもたらす環境や地位とかは、子供側からすると簡単に逃げ出せないものだと思います。半地下のキム家族は子供が親から逃げ出すとかはせず、あくまで家族全員で幸せになろうとしたところに好感を持ちつつ、家族という呪縛にかかった状態で本当に良かったのだろうかと考えしまいました。個々に幸福を追い求めた方が楽っちゃ楽なので。家族全員で幸せになるなんていつの時代も簡単そうで難しいけど、そもそも幸せを追い求める土壌すらない人間はどうすれば良いのかなって思いました。

 

・2020/2/1「ジョーカー」の円盤買いました。届きました。

映画館で3回観ました。

1回目 ホワワ~ジョーカーがんばえ~~~……ブルースちゃん……

2回目 ホワ~~~~~~~~~~~

3回目 ホ~~~~~~~~~~~~~~~~

癒しムービーとしても観れるので最高です。音楽が重くて映像はかわいいの温冷交代浴してるみたいで自律神経整いそう。

好きなキャラクターが出ずっぱりの作品はいいな~と思うタイプの人間なので、ジョーカーはだいたいアーサーかジョーカーがいて、いないときはブルースが出ているので良かったです。オムニバスとかグランドホテル方式も楽しいけど人物とそれぞれの状況を覚えられないのでそういった類の映画は家でメモ取りながら観たいです。コナンとか絶対家で何回も巻き戻ししながら観たいのにはやく観たいから映画館で観ちゃうことも。

犯罪が人生を左右しますが、犯罪行為にスポットライトを当てたわけではなくアーサーにスポットライトを当てててたら犯罪もやってたくらいの気さくさが好きです。ドキュメンタリーで追ってた人がたまたまジョーカーだった的な…なので私はJOKERはドキュメンタリー映画だと思っているし、全部アーサーの妄想だったよオチだとは思ってないです。

桃井父はジョーカーの誕生とバットマンの誕生が同時に起きていたあのラストはアーサーの妄想(年齢差等無理があるだろ的な?)で、アーサーはジョーカーではなく暴動に参加または巻き込まれた第三者がジョーカーになった、ジョーカーには誰でもなれるよ派です。

私は真逆であのユニバースでジョーカーはアーサーだけで、混沌を起こしたり巻き込まれたりしても普通の人間はジョーカーになれない。ジョーカーに「なる」「なれた」じゃなくてはじめからジョーカーだったからカリスマなのかな~と。人間にオンとオフの顔があるのは珍しくないけどアーサーの中のジョーカーとしての人格を抑え込んでいたはずがいつものまにか1つの人格になったのかな。それで完成した感。

ジョーカーが空虚さが目立つ世界で自分を見失わず、殺人を真顔でこなすの良~!「本当の悪は、笑顔の中にある。」ってキャッチコピーついてるけどやるときは真顔がかっけ~!はりついた笑顔の中にもちゃんと真顔で静かに見てる自分を失ってないの自我がある人間だな~

誰かが誰かの人生を台無しにまたは終わらせることができる凶悪さが当たり前にあるのを忘れてるような人間には嫌な気持ちにさせる映画ではないか?名無しの人間が名前を持って動き出すなんて考えもしなかっただろうな~と思うとスカッとすると同時に自分だってやられる側にまわる可能性あるのを忘れたくないです。

映画観た時の私のメモに「モキュメンタリー的な コワすぎ最終章」って書いてあって言いたいこと分かるけどなんでも白石ユニバースに結び付けるねぇ…となりました。

 

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