漂流人間とクリスマス

見当違いでございます。

梅雨だぞ!オタクが2024年上半期に読んだおすすめの本

静岡行ったわよーこれは愛野駅

今週のお題「上半期ふりかえり」

 

桃井です。

梅雨!シシベラの折り畳み傘が安かったから買った!モンベルの日傘壊したから新しいの欲しいけど高い。宝くじ当たったらモンベルの傘10本買う。

というわけで(アイドルのMCで「というわけで」の一言で強引に本筋へ戻すやつ)2024年上半期読んだ本を振り返ろうと思います。

 

2023年は上半期だけ読んだ本の記事作って下半期の記事書かなかった…

2023年下半期は山本文緒作品をたくさん読んでいました!落ち着いたテンションで逸脱していく人間が描かれる様が好きです。「恋愛中毒」の終わり方が特に爽快。

 

 

2024年上半期は最初に読んだ本はこちら↓

 

・ほんのよもやま話 作家対談集

朝井リョウ先生がaikoがラブソングを歌いづづけるように得意ジャンルを極めていきたいと話していたのが印象に残った。ラジオを聞くのと同じようなテンションでインタビューや対談は楽しめる!

 

津波の霊たち 3・11 死と生の物語

日本の死は生の変形、生の反対が死になっているわけじゃない(形を変えて存在しているという認識)」という説明になるほどなーとなった。大川小の保護者の対立とか詳しく書いてあって読み応えある。そして、日本の話だけど英文を翻訳してるから日本の文化についての解説(夫が妻のことお母さんと呼ぶよ〜、とか)が入ってるの本筋とは関係ないが面白さも。"ふるさと"は日本語で"理想郷"に相当する言葉、と書いてあった。そーなのかー

 

・再婚生活 私のうつ闘病日記

YouTuberの福袋開封とか芸能人のお買い物番組とか他人が金を豪快に使ってるのが見るのを好きな人は楽しいと思う。落ち着いた文章で金をどんどん使いモスバーガーをたくさん食べる様子が書かれており、読んでいて興奮した。

 

六番目の小夜子

この作品も文化祭シーンのドライブ感で興奮する。

恩田先生の高校三部作では「球形の季節」がいちばん好きです!自分の萌えの根幹に奈津川二郎ちゃんがいるので神秘性を感じるキャラに惹かれるところあり。

 

・謝るなら、いつでもおいで

犯罪被害者等施策講演会の川名さんの記事(犯罪被害者等施策ホームページ - 警察庁 / 犯罪被害者等施策講演会)を読み、いつか本も読もう!と思っていたので読めて満足。

共感力が乏しい人間が贖罪は可能なのかとか、そもそも贖罪とはなんなのかとか。

 

 

・九年前の祈り

芥川賞獲りそうで本当に獲ってる純文学。

大人の無垢なる祈りは発生するのが難しいからこそそれができる瞬間がものすごく美しく見えるような。過去と現代が行き来して"読書している自分"の軸が曖昧になる感じ子心地よい。

小野先生が以前「こころの時代」に出た際に話していた「他者を受け入れ他者の存在に真剣に注意を傾ける、存在が文学のような人」という概念、わかる。佐々木大光がそうだし(本気)

 

・ヤクザと原発 福島第一潜入記

ヤクザって個人事業主だし業務内容に暴力があるし、すべてが大変そう…と思った。

作者が原発作業員やるために造血幹細胞採取をしに病院行く途中でスピード違反で捕まったけど「俺は原発作業員だ!」でゴリ押した話、気持ちは分かるけど無理があって笑った。

 

・ブルーもしくはブルー

すごく怖いので怖いのが好きな人にオヌヌメ。端的に言うとドッペルゲンガーと関わることで自傷的な感情が出てきて…という話。山本文緒作品全部面白い。

 

 

・きっと君は泣く

幸福も不幸も自分で選んでいくのかっけー

この作品に限らず利害得失じゃなくて「そうしたい自分」を見て見ぬふりをしないキャラクターに美学を感じる。

 

・私は存在が空気

百合があるので百合好きは読んだ方がいい。

 

 

・無戸籍の日本人

民法772条が今年改正されたので読んだ(法務省:民法等の一部を改正する法律について)

戦後の民放改正時に籍は個人単位にするはずだったのを司法省が「紙不足でできない」って言った話(2017年3月のコラム - 地方自治総合研究所)、家制度に対する保守派の多さがわかる。

 

以上です!下半期読んだ本も書きたい。忘れなければ…